ギャツビー スペースシャワーペーパーはこうして開発されました。
人が何日間も宇宙に行く時代となりました。
おそらく、あまり宇宙に興味のない方でも、宇宙では水や空気がとても貴重なことはご存知、あるいは簡単に想像いただけると思います。
かつてNASAでは宇宙用のお風呂の開発を検討したこともありました。しかし大量に使用する水の打ち上げコストや無重力状態の水をコントロールする方法などの課題がクリアできず、結局実現することはありませんでした(人間が排泄する水もリサイクルしているくらいです)。
したがって、現在の国際宇宙ステーションには当然、お風呂はありません。
一方、普段、我々は何気なくお風呂に入っていますが、日々の終わりに入るお風呂のリフレッシュ効果は無意識のうちに享受していて、日常生活では意外に重要だったりしています。
そこで、過酷で厳しいミッションに臨む宇宙飛行士たちや来る宇宙旅行時代に滞在する人々に少しでも快適な滞在・生活環境を提供できるように、との思いからこの商品が開発されました。
とは言え、まだまだ海外旅行ほど身近でない宇宙旅行。
でも、地上でもお風呂に入れない状況や環境、たとえば災害時の避難所生活、キャンプや登山、長時間の深夜便搭乗が多い出張族などにもきっと便利アイテムとなること間違いありません!
先端技術が投入されて作られたこの商品、どれくらいお風呂のリフレッシュ効果が得られるか、ぜひ一度お試しください。
しかも!!
「アルコール 0.00%」だからアルコールにアレルギーがある人にもおすすめ!
完全な閉鎖環境となる国際宇宙ステーション(ISS)では人間が生息できるように船内環境、たとえば温度や湿度、そして宇宙ならではの酸素や二酸化炭素の濃度などが常にコントロールされています。
また船外から持ち込むアイテム、すなわち地球から打ち上げる実験器材やサンプル、宇宙飛行士の生活用品から私物に至るまで、燃えやすい可燃性物質、揮発する物質が含まれたものは厳しく管理、制限されます。
一方、「ギャツビースペースシャワーペーパー」と同系の商品は、一般的に快適感や爽快感を出すため、エタノールなどのアルコール成分が使われています。これは気化熱を利用したさっぱり感の演出に欠かせない物質だからだそうです。
しかしISSでは揮発性物質のアルコールは使えない!
そこで!
㈱マンダムでは、人間の感覚に関する先端研究である「温度・触覚の受容体 TRPチャネル(トリップチャネル) 」に着目した「Kai-tech技術」を活用して商品化しています。
「TRPチャネル」とは人の細胞にある温度や化学刺激を感じる感覚センサ―のこと。皮膚には「熱い!痛い!」を感じるTRPV1 、「冷たい!痛い!」を蟹jるTRPA1など、感覚のセンサーが特定されています。「Kai-tech」技術はそのセンサーのコントロールしようというもので、不快感を感じるセンサーが活性化するのを抑え込みながら快適な冷たさを感じるセンサー(TRPM8)だけ活性化させる、という技術です。
TRPチャンネルについてはこちら
さらにすごい!
さらにすごいのは、アルコールフリーを徹底していること。
通常は生産ラインの洗浄にアルコール使用するため、アルコールを使用しない洗浄方法も開発しちゃったそうです。このような努力の結果、エタノールは0.00%、49ppm以下の基準値を大幅にクリア!
また、少しでもお風呂上がりの爽快感を高めるため、一般のボディシートに比べ、一枚当たりの液量を過去最大(当社比)にしたこと。
また、少しでも心地よさを感じられるよう追求した結果、香りを感じることが少ない宇宙空間で頭皮用にシャボン、ボディ用にグレープフルーツの香りをつけました。さらにさらに、ゴシゴシ全身を拭けるよう、少し硬めの不織布にしています。本当にきめの細かい工夫が施されていて、開発者の心のこもったおもてなし商品に仕上がりました!
宇宙飛行士が新たに宇宙で使用する商品・製品は、多くの場合、フィットチェックと呼ばれる宇宙飛行士による品評会があります。その過程を経て「ギャツビースペースシャワーペーパー」は2023年10月6日に若田宇宙飛行士と共に初フライトを終えました。
いよいよ、次は皆さんが品評する番がやってきました!
アルコールを使ってないシャワーペーパーがアルコールを使った商品とどのくらい清涼感が異なるのか? ぜひ、感想をお寄せください!!